予算 はゼロベースで!
ある世界的飲料企業は、次期予算を立案するとき、前期実績をまったく参考にせず、白紙の状態、ゼロベース予算を編成するとのことです。
実際には、前期データも十分活用していると思いますが、その「コンセプト」は、理解できます。
殆どの企業において「予算編成」の際、前期や前々期など、過去の実績を参考にして、編成します。
実務的な、作業とすれば、それが現実的ですが、やはり「理想」は「ゼロベース」でなければならない、と全く同感です。
ある経営者に聞いたことがあります。
「前期ベースに予算を組むと、結果も前期ベースになる」
成長や改善改革が求められるなら、予算は、ゼロベースで編成すべきですね。
「予算」とは「目標」であって、「予想」や「予測」とは全く違います。
目指すべき、達成すべき目標を数値化したものが「予算」です。
したがって、それは「行動計画」を根拠として編成されなければなりません。
予算=目標を達成するために、どのようなシナリオを書き、どのようにキャスティングするのか?
それを数値化するのが「予算編成」です。
多くは「数字が目的化している」のではないでしょうか?
改めて「ゼロベース予算」という考え方が参考になると思っています。