最近「職人」という言葉を再考しています。
実は、若いころ「職人」という言葉をあまり良い意味で使っていませんでした。
どちらかというと
「ビジネス度外視で技に溺れる人」
「採算も考えず、マイペースな人」
というようなニュアンスで使っていました。
「売れてナンボ!売れなければ技術もへったくれもない!」てな感じです。
今は、勘違いも甚だしい!と、そんな意味で使っていた自分に自己嫌悪です。
様々な「伝統の技」の後継者が少なくなり、消えていく技も少なくない、と聞きます。
かつて、そのような「技」が、今のニッポンを築いた、と言っても過言ではないでしょう。
様々な分野で活躍される職人さん達の技術力が「モノづくり日本」を支えていたのです。
「生産性」「効率性」を追求し、ヒトから機械へ仕事がシフトし、
一見「技術の進歩」が「人類の進歩」のように語られますが、
実は、どんどん「人類は退化」している、と思っています。
改めて「技を追求する職人」の姿に学ぶことが多いような気がします。
かくいう自分も「会計職人」と呼ばれたい、と思うようになりました。
「堀井に会計を設計させると右に出るものはいない」というような存在になりたい、と思います。
自分でつくる経営管理フォーマットを「作品」と言えるようなレベルにしたい、と思います。
「職人」という言葉が、いつのまにか自分の中で「憧れの言葉」となっている自分に気づきました。
「品質」の行きつく先、と思います。
「職人」になります。