節税すれば、どんどんキャッシュが減っていく?
(税理士)「社長、なぜ、節税したいのですか?」
(経営者)「もちろん、キャッシュがもったいないからだよ」
(税理士)「どんな、節税を考えているのですか?」
(経営者)「たとえば・・・
- ちょっと豪華な慰安旅行
- そこでは、ストレス発散のため飲めや歌えの大宴会だ!
- あと、せっかくだから、高級車に乗り換え
- まだ、余裕があれば、事務所も移転しようかな・・・
なんて、考えているよ」
賢明な皆さんなら、おわかりのように、キャッシュのために節税と言っているくせに、これでは、キャッシュは底をついてしまいますよね。
将来の売上に繋がらない「一方通行経費」や「固定費が増加する経費」は、内部留保が細るだけの場合があるので、健全経営の為に控えましょう。
無駄遣いは本末転倒
上記のように、決算を間近に控え
「思った以上に税金が多いなあ」
「できれば、節税したいなあ~」
「よし!経費を使おう!」
というケースはよくある話です。
しかし「無駄遣い」すれば「本末転倒」です。
どうせ、経費を使うなら有効に賢く使いましょう。
期末に検討する「将来に繋がる節税」チェックリスト
(スマートフォンの方は横画面でご覧下さい)
パターン | 例 | 注意点 | 備考 |
来期以降に「売上」として返ってくる「ブーメラン経費」 | ・海外視察旅行や市場調査等の情報取得費用・広告宣伝費・WEBサイトのリニューアル | 商品パンフの作り置き、資産性のWEB構築などの場合は「資産」となり、経費処理できないことがあるので注意。 | |
社員・従業員の継続的なモチベーションアップ | ・慰安旅行・各種研修・次期経営方針発表会・健康診断 | ||
利益分配 | ・決算賞与 | 全体の人事政策の中での必要性を事前に検討することが重要 | いきあたりばったりの臨時賞与はNG! |
近い将来に予定していた経費を先行支出 | ・各種修理修繕・備品の買い替え・インターネット環境の改善 | 不相応な高級車への乗り換え等は感心しません。 | |
ブランド力向上 | ・PマークやISO取得 | ||
前払の検討 | ・家賃・リース料 | 毎期継続適用等の短期前払費用の要件の確認 | 効果は初年度だけ。 |
(ご注意)
この記事は、掲載日現在の法令等に従って作成しています。あくまでも参考情報としてご覧ください。実際の適用や判断については、必ず事前に顧問税理士など専門家の指導を受けてください。この記事により閲覧者の方に発生するいかなる不都合、損害についても弊社は一切の責任を負いません。ご留意のほど、よろしくお願いいたします。