損益分岐点も大切ですが・・・
貴社の損益分岐点を「即答」できますか?
黒字を出すための「毎月の必要売上高」です。
計算方法は・・・
毎月の固定費÷限界利益率=損益分岐点売上高です。
毎月の
・固定費が1000万円、
・限界利益率が20%
であれば毎月5000万円の売上高が必要ですね。
しかし、5000万円を達成しても「トントン」・・・少々危なっかしい。
もし、1億円あれば「すごく安心」ですね。
企業の「安全性」を見る指標に「損益分岐点比率」というのがあります。
上記の例では、
(実際の売上高:1億円)÷(分岐点売上高:5000万円)=200%
・・・100%を超えているので「安全」という理屈です。
逆に、実際の売上高が4000万円しかなければ、80%というように、
100%を下回ると「赤字」なので「安全でない」ということになります。
収支分岐点のほうが大切!
損益分岐点を超えているのに、つまり、黒字なのにキャッシュが苦しい、ということはありませんか?
その理由は、損益分岐点の計算が「固定費」をベースにしているからですよね。
「固定費」と「固定支出」は似て非なるもの・・・キャッシュフローを計算するときには、固定支出の代表「借入金の返済」も加味して計算しなければなりません。
つまり「損益分岐点」だけじゃなく「収支分岐点」も把握する必要があります。
もし、固定費1000万円の他に毎月200万円を返済しているすれば、毎月出ていくキャッシュは1200万円です。
これをカバーするには、上記の例では、さらに1000万円が必要です。
つまり、出ていくキャッシュを賄おうとすれば毎月6000万円の売上が必要ですね。
6000万円×限界利益率20%=アラリ1200万円
固定費で1000万円、返済で200万円・・・それで「トン」。
正確には減価償却や納税も加味して計算しなければなりませんが、
経営の「概要」をつかむには、ラフでイイので「収支分岐点」を把握しておきましょう!
経営者が覚えておくべきキーワード
キャッシュを蓄えるために収支分岐点をクリアすべし!