「利益」は「結果」じゃない!
利益=収益-原価
「利益」は「足し算・引き算」の結果なので、
計算そのものは何も変わりません。
しかし・・・
「利益」を結果と考えるのではなく、
視点を変えて「利益」を目的化する提案です。
必要売価=必要原価+必要利益
必要な原価に、欲しい利益を乗っけると、
その売価は「自己中心的」になり、
マーケット相場より高くなり、
価格競争で負けるかもしれません。
(聞こえてくる声)
- かかる原価は仕方がない
- この品質ならこれくらい原価はかかる
- 決して高いと思わないけどなあ~
- これくらいの利益が無いとやってられない
- だから、この売価は採算ギリギリ
利益=売れる売価ー必要な原価
だからといって、
市場に受け入れられる売価を設定し、
必要な原価を引き算すると、
その利益はわずかなものになる危険性があります。
- 売価を上げると売れないから
- (価格)競争が激しくて・・・
- 原価を下げると品質も下がるから・・・
- なかなか利益が取れなくて・・・
- 同業者も一緒、この商売はこんなもん
“限界原価”=優位な売価ー必要利益
そこで、必要な視点は・・・
競争力のある売価を付けて、
必要な利益を決めれば
自ずと原価の上限が決まる、という方程式。
- 販売戦略の4Pを徹底的に見直し、売価の競争優位性を強化した!
- 毎月の「限界利益目標」を明確にし、必達目標として全社員に浸透させることにした!
↓ - その結果「原価=仕入・外注・その他変動費」は、**%削減しなければならなくなった!
↓ - 仕入先等との交渉により、仕入価格の低減を実現した!
- 仕入先等取引先の見直しにより、別ルートを確保した!
- 全社員に採算意識の再教育を実施した!
(*)販売戦略の4P=Price,Product,Place,Promotion
このようにアプローチすれば
「どうやって原価を上限に抑えるか?」
ということを考えるきっかけになります。
これをマーカスでは「限界原価」と呼んでいます。
「競争優位な売価-必要利益=限界原価」
そこには「カイゼン」のヒントがいっぱいあります。