実質借入金、という見方
「実質借入金」について考えてみましょう。
・現金預金の残高が、1000万円
・銀行借入金の残高が、2000万円
と言う場合、ありったけの現金で返済しても、
まだ、半分の借金が残ります。
この残った借金をマーカスでは「実質借入金」と呼んでいます。
もし、これが、逆ならば、
全部返済しても、
まだ、キャッシュが残るので合格です。
そこで、貴社の決算書(貸借対照表)を確認してみてください。
貴社の「実質借入金」は、いくらですか?
もし、この「実質借入金」が残るなら、
それをゼロの状態である「無借金経営」まで、
あと何年かかるでしょうか?
残念ながら、借金を減らす方法は限られています。
- 返済して減らす(あたりまえ)
- スポンサーを見つけ、増資して返済に充てる
- バンザイして免除してもらう
さて、どれにしますか?
・・・といっても、実際には(1)しかないですよね?
では、返済する為には・・・
1)資産を売却して、その代金で返済に充てる
2)稼いで、その利益で返済する
の二つです。
これも
(1)は、限られています。実際には・・・
(2)稼いで返す!しか、ありません。
また、返済に充てる「利益」は「税引後利益」なので、
稼いだ利益の40%が法人税等とすれば、
残りの60%が返済原資と言うことになります。
無借金経営まであと何年?
では、目指すところの「無借金経営」まで何年かかるでしょうか?
(事例)
現金預金残高=4000万円
銀行借入金=1億円
税引前当期利益=2000万円
(計算)
実質借入金=1億円-4000万円=6000万円
税引後利益=2000万円×(1-40%)=1200万円
(「無借金経営」までの期間)
実質借入金÷税引後利益
6000万円÷1200万円=5年
と、いうことになります。
さて、貴社は、無借金経営まで何年ですか?