決算書の見方

決算書の見方:決算書を税理士に任せるな!7つの裏読みポイント!

決算書の見方

決算書を税理士に任せてはならないワケ

社長に質問・・・「貴社の直近2期分の決算書を説明してください」

多くの銀行マンが口を揃えて言います。
融資の際に、保護者同伴(=税理士同伴)で来る経営者には、あまり貸したくない、と。
なぜ、自分の会社の決算書を説明できないのだろう?、と。

税理士に任せない=自社の決算書を経営者自身が正しく理解する

決して、税理士が頼りないから任せるな、という意味ではなく
タイトルをもう少し正しい表現をすると
「税理士に任せっきりはダメ」ということです。

「決算書の作成、餅は餅屋」・・・ 顧問税理士にお願いしておけば良いでしょう。
しかし
決算書は税理士に任せているから、自分はよくわからない
決算書は苦手だから税理士に任せている
という姿勢であれば、反省しなければなりません。

決算書は、貴社の経営の状況を表す重要な経営データなのですから、経営者として正しく理解しておく必要があります。

税理士は決算書を作成する人、経営を改善・強化するのは経営者

当然ですが、経営の改善や強化をするのは経営者自身です。
決算書には、様々な経営上の課題が隠れています。
経営者自身が「決算書を見ない・分からない」ということは、
まさに「自社の経営を見ない・分からない」と言っているに等しい事です。
経営者として、是非、決算書を活用してください。

税理士は教えてくれない決算書のウラ読みポイント

決算書(貸借対照表・損益計算書)の見方・読み方には「コツ」があります。
表面的に見ていると経営課題は見えてきません。

ウラ読みポイント(1)貸借対照表は「時価」で見よ!

企業の資産・負債の一覧表である「貸借対照表」は「帳簿価格」で作成します。
つまり「時価」ではないのです。
「資産」と言っても、それはあくまでも「帳簿上の価格」であり「時価」ではありません。
「負債」もすべてが記載されているわけではありません。
そういう意味で、貸借対照表上の「総資産」や「総負債」ってアテになりません。
「リース残債」や「従業員の退職金」など「隠れ負債」は意外と多いものです。
「貸借対照表」は「時価」でウラ読みしましょう!

ウラ読みポイント(2)現在の清算換金価値を把握せよ!

突然ですが、明日「解散・清算」するとしたら、手元に現金はどれだけ残りますか?
つまり、全ての資産を換金し、銀行借入金を全額返済し、その他の負債も全額を支払う、という想定です。

もし、キャッシュが足りないとしたら「事実上の債務超過」です。
反対に充分残る、とすれば「株価」が高くなっている可能性があります。
つまり「相続税が大変かも!」というリスクが潜んでいるかもしれません。

足りなくても、余っても、想定外の課題が潜んでいる可能ですがあります。
年に一度は「清算換金価値」をウラ読みしましょう!

ウラ読みポイント(3)借金を返済できるだけの利益を稼いでいるか?

決算書を見て、借金の返済余力はわかりますか??
借金は「納税した後の利益=税引後利益」から返済します。
例えば「税引利益」が1000万円、年間の返済額が600万円とすれば、返済余力は400万円。
もし、逆転しているようであれば「黒字倒産」のリスクが潜んでいるかも?です。
「税引後利益」から、返済余力をウラ読みしましょう!

ウラ読みポイント(4)粉飾疑惑はないか?

ひょっとしたら、貴社の決算書には「粉飾の疑い」があるかもしれません。
年商に見合わない売掛金や在庫が計上されていたら、銀行は警戒します。
商売の規模と在庫・売掛金のバランスをウラ読みして「粉飾疑惑」を払しょくしましょう!

ウラ読みポイント(5)スッピンで勝負できるか?外に出るなら化粧くらいせよ!

貴社の決算書は「スッピン」で勝負できますか?
どうせ銀行に提出するなら「スッピン」より、ちょっと「お化粧」した方がいいですよね?
「お化粧上手」な決算書はモテ具合が違います。
ただし、当然ながら「厚化粧」は、敬遠されるので要注意です。
決算書をウラ読みして「お化粧上手」な会社になりましょう!

ウラ読みポイント(6)損益計算書の黄金比率!

限界利益

100

 

70 人件費

諸経費

10 経営コスト

経営者の分け前

役員報酬や研究開発費、交際費など
10 納税

社会の分け前

納税
10 内部留保

会社の分け前

税引後利益=内部留保

理想的な損益計算書は、上記のように
「70+10+10+10の黄金比率」
なっています。
つまり「限界利益=粗利」のうち、
70%が人件費や諸経費
10%が役員報酬など経営者の取り分
10%が税金
10%が内部留保 って具合です。
このバランスを見ると
「収益体質」の課題が見えます。
バランスを崩すと、たちまち「利益が出にくい体質・構造」になってしまいます。
人件費のバランスが悪い会社、経営者が取り過ぎている会社、ムダな税金を支払って、なかなか内部留保ができない会社などです。
損益計算書の「プロポーション」をウラ読みして「儲かりやすい体質」に改善しましょう!

ウラ読みポイント(7)間違いだらけの節税を続けると会社は潰れる!

とにかく「納税」が嫌なのか?
それとも「できるだけキャッシュを残したい」のか?
社長は、どちらのタイプですか?
もし「キャッシュを残したい」のであれば
「キャッシュが無くなる節税手法」に騙されないように気をつけてください。
期末に多額の経費を使う、というような
税金も減ったが、そもそも資金も無くなった」という結果では本末転倒です。
間違った節税対策になっていないかウラ読みしてみましょう!

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