販売費及び一般管理費で誤解を招いているかも
損益計算書の「販売費及び一般管理費」を見てみましょう。
会社が一年間で費やした費用が一覧表示されています。
この部分をじ~っくり見ると、会社のイメージが伝わってきます。
会計事務所である我々は、お客様の「事情」を知っているので、ほとんど「誤解」はありませんが、銀行や税務署など「事情」を知らない人たちは、勝手な「想像」をして、時には「誤解」を招いているものです。
人にやさしい会社?
「人」に関連する勘定科目では、給与、賞与、法定福利費、図書研修費などが代表的です。
昨今の厳しい経済環境を反映してか・・・
- あれ~?この会社、賞与を出してないなあ・・・
- 給与に比べて福利厚生費が少ないなあ・・・
- あれ?「法定福利費」が無いぞ!社保完備してないの?
などなど・・・。
それぞれ「事情」はあるとしても、知らない人たちは勝手な想像、誤解をするものです。
反対に、
- 図書研修費が多いなあ
- 福利厚生費も多いよ
- 給与に対して40%も賞与が出てるぞ!
- この会社は、従業員に手厚いなあ。
って具合です。
攻撃的?保守的?
販売費及び一般管理費を見た周りの「勝手な想像」「誤解」は続きます。
- 広告宣伝費、スゴイなあ~。費用対効果はどうやろ?
- 研究開発費、結構「投資」してるなあ。
- ここの社長は、積極的な人なんだろうなあ~。
と、企業の「攻撃力」を想像しています。
- 売上が伸びているのに、広告費が少ないなあ。
- 特別な営業構造を持っているのかな?
- いや、それとも縮小するのでは?
というように、売上の増減と、投資関連の費用を見比べます。
周りは黙っているけど・・・
少々「耳が痛い」かもしれませんが。。。
- 賞与が前年比で下がっているのに、交際費は変わらない
=社長は,従業員に厳しいのに飲み代は相変わらず? - 借入金増加。そして交際費も増加
=飲み代のために借入したの? - 借入金の割には支払利息が多いなあ・・・
=まさか?!高利金融に手を出してるの?
というように、ヒソヒソ話が聞こえてきます。
会社の経費を見ると、その会社の性格、ひいては社長の性格も透けて見えるものです。
それが正しいかどうかは関係なく、周りの人たちは、勝手にイメージするものです。
それが「信用」に結びつくこともあるので一度、チェックしてみて損はありません。
もし「誤解」を受けそうな表現や表示があるならば、上手に「お化粧」しましょう。
「お化粧」の方法がわからなければ、是非、マーカスにご相談ください。