決算書の見方

決算書の見方:ほとんどの会社にある「簿外負債」

決算書の見方

「負債総額」はいくらですか?

決算書の見方・読み方で大切な「裏読み」の一つの視点。

貸借対照表(バランスシート)の「負債」の話です。

さて、御社の貸借対照表の「負債総額」は、いくらになっていますか?

例えば・・・

A社:負債合計:1億円
B社:負債合計:3億円

とします。A社と、B社、どちらの負債が多いですか?

A社1億<B社3億・・・だから、B社です。そうですね(笑)

「何を当たり前のことを。。。!」
と思われるかもしれませんが、これは質問の仕方がよくありません。

貸借対照表に記載されている負債は、どちらが多い?
という質問であれば「見たまま」ですから、当然B社です。

しかし、実際は、そんな簡単なものではありません。

貸借対照表には載っていない負債=「簿外負債」は意外と多く
「実際の負債は、どちらが多いですか?」
というように質問を変えると
「調べてみないと分からない」
という回答になります。

決算書(貸借対照表)に載らない借金がある

例えば・・・
B社は、設備投資をすべて「取得」によってますが、
A社は、リース設備が多い、ということになれば、
A社には(契約内容にもよりますが)リースの残債があることになります。
特に中小企業の場合、リース資産を貸借対照表に掲載義務がないため、負債の全容が非常に分かりづらくなっています。

このように、決して「悪意で隠しているわけではない」のに、決算書には現れない「負債」=「簿外負債」が、どこの企業にも存在するのです。

簿外負債

では、どんな「簿外負債」があるか、その代表例をご紹介しましょう。

  1. 退職金
    退職金規程がある企業の場合、日々「退職金債務」が、積み重なっています。
    もちろん、従業員が退職するまでは支払う必要はないのですが、その「支払い義務」は、着実に増加し続けています。
    会計的には「決算日現在、全員が自己都合で退職したらいくら払わないといけないか?」が、簿外負債と考えます。

  2. リース負債
    前述したように、リースを利用している場合、契約によっては、残り年数のリース残債を支払わないといけませんが、それは負債として貸借対照表には記載されていません。また、中途解約した場合は「解約金」が発生することがあります。リース資産が多い企業は、意外とその残債は多額であるケースが少なくありません。

  3. 意図的な「負債隠し」
    上記は、会計処理上の理由で「簿外」になるものですが、粉飾等を意図した「悪意の簿外負債」も、程度の差はあるものの、存在することがあります。その中でも、見逃しがちなのは「追徴税」です。
    税務上の不正=脱税をしている企業の場合、税務調査によって、その脱税分の「追徴課税」が行われると、当然支払い義務が生じますから「簿外負債」を抱えていることになります。
    また、訴訟を抱えている場合、敗訴の可能性が高く、判決が出たら、その支払い義務が生じる、という場合も、簿外負債が存在していると考えるのが普通です。

このように、決算書に記載されている以上の負債を抱えている企業は少なくありません。取引先の信用調査などをされる場合に備えて、頭の隅っこにおいておいてくださいね。

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